Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

各教科における課題と教科特性

アクティブラーニングは教科による違いがあるのでは?


本日は球技大会につき
昼休みを利用してアップします。
昨日の「反転授業」のチャットの中に
アクティブラーニングは教科による違いがあるのでは?
というつぶやきがありました。
確かに
以前、名古屋の水野正朗先生の研修を受けたときに
出ていた話を思い出しましたので
そのときのメモを
振り返ってみました
 

 各教科における課題と教科特性

  ALの導入に際して、教科ごとに特性が生じる、このあたりの意見を整理してみました。
国語   
 ・言語活用能力の育生の中核を担っている。
 ・現代文・古典・漢文をどのように繋げていったらよいか。
 ・題材の学習中に長期休みが入ってしまうと振り出しに戻る。
 ・作品が古くなって現実の社会とマッチしない。
 ・全員国文科に連れて行っちゃうぞという授業がよい。
 
地歴・公民
 ・知識不足と知識の分断の壁。
 ・知識を暗記しなければALを展開できない。
 ・「教科書」を終わらなければいけないという時間の制約
  (何を持って終わりとできるのか・全部やらなくても自分で後で学べればよい?)
  ・暗記をする時間が必要だ。
 ・マインドマップが活用できる。
 
理科
 ・実験はグループ活動で活発そうに見えるが、教科書通りの結果にならないといけない。
 ・実験のねらいと考察に則っていない勝手な行動に出る生徒も出現する。
  ・物理では答えが一つに定まりいろいろな答えが出るものが少ない。
 ・定性的なものは良いが定量的なものでは難しい。
 
数学・機械(工業)
 ・難易度の設定が難しい。
 ・マインドマップが活用できる。
 
英語
 ・実技科目であるのでペア活動はやりやすいが浅くなってしまう。
  ・スキルは良いが深めるところに行けない。
 ・答えはオープンエンドの問いで文脈に応じてつくっていく。
 
芸術
 ・創作の評価をどうするか。
 ・共通智のところでなく違いの部分をどう評価するか。
 ・目標達成の観点をどこに置くか。
  ・他人の作品に対して評するのに遠慮してしまう。
 
アクティブラーニングを
取り入れやすい教科と取り入れにくい教科はあるとは思いますが
「答えのない問い」に取り組んで
生徒と一緒に探っていくと
意外な宝物に出会えるかもしれません。
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