Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

第36回全高進進路学習セミナー(東洋大学)に行ってきました!①-2

リクルート『キャリアガイダンス』編集を通して見てきた高等学校進路指導の変遷」 前編集長角田浩子氏 講演の続き。

 
進学状況の変化 進路指導はどこへ行くのか
・大学進学率の上昇→大学数の増加
 1985年は460校
 2013年は782校
・女子の進学増加
近年のトレンド
・受験が授業のモチベーションにならない。
・「専門学校の実力」大学と専門学校で区別しない。
・大学のユニバーサル化
・難関大は依然難関
・国公立志向
進学校で変わらぬ指導
・東大よりハーバード
・職業実践専門課程の創設
・達成度テスト(仮称)の検討→達成度テスト→基礎レベルと発展レベルの2種類
・基礎レベル高校での学びの定着度19年度以降高校で実施・希望制
・発展レベルは基礎レベルを終えたレベル
・発展レベルは希望制・どんなテストか分からない「総合型テスト」
 記述式やコンピュータ(CBT)最速で19年度実施
 
 
キャリア教育の変遷
文部科学省の変化 高校の多様化とキャリア教育の導入
・1988新宿山吹高校単位制高校の誕生
・1994年総合学科「産業社会と人間」
・1994年からの新カリキュラムの導入で混乱
・新学力導入の新カリ
寺脇研
・「総合的な学習」の導入
・LHRでしかできなかったキャリア教育が総学でできるようになった。
・1999の接続答申から日本のキャリア教育が始まった
 2004キャリア教育元年
・2012年アクティブラーニング
・求められる力の定義化
 文科省の4能力8領域、→基礎的汎用的能力
「社会人基礎力」経済産業省・「就職基礎力」・・・・・
OECDのキーコンピテンシー
 ①相互作用に道具を使う言語知識情報技術
 ②異質な集団で交流
 ③自律的に活動する。大きな展望の中で活動する。
キャリアデザイン、自分の限界やニーズを表明する。
確信は思慮深さ・反省性 批判する力・塾考
 
 
 ITの進化が進路指導にも
・キャリアガイダンスに1996インターネットの登場
・インターネットで進路指導が変わる。
・授業自体に導入→反転授業「生きる力」を産む

 そしてグローバル化
・海外インターンシップ→新潟の工業高校
・スーパーグローバルハイスクール(先日指定校決定済み→http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/sgh/__icsFiles/afieldfile/2014/03/28/1346060_01_4_1.pdf )

・世界で活躍する人材をどう育成するか、
 どこの大學に入るかでなくその先でどう活躍できるか
 
 
若者の変化
・2009意欲のない大学生増殖中!進路変更の増加
・コミュニケーションの問題
・人付き合いがしんどいからサークルに入らない・便所ムシ
・他責・不本意(先生が進めた一校だけに進学してきた)
・進学前に主体的に自分で選び決める。経験が大事
・日本の子供の自尊感情は学年が進むにつれて下がっている。
・「自分が相手にされない授業」→自尊感情が下がっている。
・「ぼっち恐怖」一人で講義に出られない!SNSで連れだって講義に出る。
・大學の生協食堂に「ぼっち席」の登場
 
 
保護者は?
・子供の進路選択への保護者の関わり
・子供の進路選択に関わる傾向増
・保護者が高校生の代わりにやってしまう。
・子供と一緒に考えたいから70%→過干渉な親の増加→高校生も「私よりも詳しく情報収集してほしい。」増加→心配!

・マッチングから偶然性→クランボルツの理論。
 幸運を偶然にしないのは「オープンにしている。」「前向きに行動している。」ことが大切。→キャリアカウンセリングが必要

・1988年から進路指導にカウンセリングが必要ととらえていた。
・校内勉強会実施はたったの4%
・校内研修でも少ない。
 

私もかれこれ15年以上関わってきた「キャリア教育」一つ一つの要素を振り返ったとき、実際の事例がいくつも思い出されました。