Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

2013年度高等学校教員のための指導力向上セミナーにてお話しさせていただきます。

広島大学大学院 2013年度高等学校教員のための指導力向上セミナーのご案内


 
 この度、広島大学大学院教育学研究科では、高等学校教員を対象とした、新しい学習指導要領実施に向けた指導力向上セミナーを開催します。
日時:平成26年3月21日(金) 9:30~15:20
    (第1部9:30~11:40、第2部13:10~15:20)
場所:ウィンクあいち[10、12、13F](名古屋市中村区名駅4丁目4-38)
 
大学院教育学研究科・教育学部 > お知らせ - 記事詳細
 
 
いまのところ、以下のような内容を考えております、
 
                        普通高校におけるキャリア教育
                  -取り組みのなかから見えてきたもの-
  
 勤務校では平成16年(2004)年より本格的にインターンシップを導入するなど組織的系統的な進路指導の取り組みを重ねてきた。その実践の中から見えてきた変化についてまとめてみたい。
 
 本校では「合格することではなく、その先で何をするかを目標に」というテーマを掲げて進路指導を行っている。入学直後に本校独自の進路ガイダンスのためのオリジナルワークブックを配布し、高校三年次の志望校決定まで様々な進路行事やガイダンス・適性検査・外部模試・生活の記録・情報収集方法・面談などを学年の状況に応じて継続的・計画的に実施している。
 
 インターンシップについては一年生の希望者を対象に夏休みのに実施している。受け入れ先は例年10カ所程度で保護者や同窓会の関係で開拓している。マスコミ・銀行・旅行会社・広告会社など幅広く募っている。近年、生徒達の希望が多く集まる研修先は医療機関や研究所である。参加者数は年度によって100名を超すこともある。体験は1~3日間である。夏休みが実質3週間程度しかない上に、「文武両道」を掲げる本校では、部活動や学習活動で多忙な生徒にこれ以上の日数を確保するのは難しい。参加者の満足度は非常に高く後輩にも是非勧めたいという感想が多い。
 
 研修先は適性検査と職業人講話等を経て職業適性の仮説もヒントとして決定する。インターンシップに参加できない多忙な生徒も多いのでそういった生徒に対しては「ジョブインタビュー」を課している。事前指導には訪問先の研究と礼法、事後指導にはお礼状作成と発表会を行っている。
 
 啓発的体験の目的の一つは「学校での学びと社会を繋げる事」にある。体験先で仕事と学習の繋がりを発見できた生徒は学校に戻ってからは主体的に学校生活に取り組み、学習時間と学習成績が向上している。 
 
   インターンシップを続けていると、研修先から学校に対する様々な要望も入ってくる。その中には、学校の教育に対する意見・要望も当然含まれている。「生徒」と社会を結びつける体験を通じて「学校」と社会を結びつける必要も見えてくる。
 
 普通高校、特に進学校では、入試に対する学力保証が至上命題である。しかし一方、時代は工業化社会(大量消費社会)から高度情報化社会(高度知識社会)へと移行し「学ぶべきもの」の中身や方法は大きく変化している。
 
 これからの若者は現在すでにある仕事に就くことだけではなく、より好ましい社会や、そのための新たな仕事を創り出すことが必要とされてくる。そこでは「集合智」による意志決定や物事の「とらえ方」「考え方」が重要なポイントとなっている。このような流れを受けて日々の「授業」のあり方にも変化が求められている。
 
 変化に対して、教師はどのような取り組みができるのだろうか?進路指導を進めながら授業との連携も考えてみたい。キャリア教育からアクティブラーニング、ICTの活用、そして一部取り入れている反転授業など、実際に取り組んでいることもいくつか紹介させていただきたい。
 
お近くの方、お時間ありましたらぜひ
お越しください。