「高等学校における進路学習の展開」
静岡県立浜松北高等学校 大村 勝久 教諭
・進路学習の歴史
・伊藤祐時先生の50年前の言葉
(今日、声高に言われていることは当時から実はあまり変わっていない)
・「進路指導」昭和44年(伊藤祐時)
「進路学習は、知識・理解・技能・経験などを通してパーソナリティや行動の
変容をもたらす過程」
・生徒の可能性を拡大する。
能力を開花させる。
適性を伸長させる。
学習動機を高揚させる。
生徒をどう成長させるのか?
①自己理解の深化・洞察を通じて自己肯定的な将来像が描けるようになる。
②将来の進路への展望を持つことによって
目的意識を持った生活態度と建設的な生き方が身につく。
③進路の選択決定を通じて自主性・自立性を育て、
自分の生き方に責任が持てるようになり、自己指導力が高まる。
・クラスをどのように成長させるか。
コミュニケーション活動の活発化
協同学習への意欲向上
望ましい人間関係の形成
・教師自身をどう成長させるのか、教員が変わる。
・教員自身が変わる。
教育観・進路指導観・学力観
教育技法の修得
メソッドとビヘイビア(行動)
生徒との望ましい人間関係
進路学習における担任
・進路学習のゼネラリストとして
→進路学習のプロデューサー、トレーナー、プレーヤー
・進路学習の専門家
→プロとして、キャリア・カウンセリングのプロ
・進路学習のテーマ→「次期学習指導要領案」の例示より
学校生活と社会的・職業的自立の意義の理解
主体的な学習態度の確立と学校図書館等の活用
社会参画意識の醸成や勤労観・職業観の形成
主体的な進路の選択決定と将来設計
・個別の秘密の問題については指導の事例に使わない
・個別の問題を集約したもの「学級指導計画を組織化」
・グループダイナミクスの考え
基本は、個人→集団→個人
活動の開始→展開→まとめ
・同世代の生徒の価値観→共感→進路指導の発展
・生徒の持つ価値観のぶつかり合い、対話・発見
・かならず意思決定の場面を入れる。
・言語化して定着させる。
・様々な場面で進路発達を促すことができる。
・進路学習は「主体的対話的な深い学び」である。
・ホームルーム活動成長の指標
・先生も前に出る、生徒も前に出る。
・ホームルーム作りがメイン
・仲良しグループではなく課題達成型のクラスになれば良い。
・進路学習にもトレーニングが必要。
・最終ゴールを目指すには生徒の育成が必要
・生活、課題達成、グループ責任、・・・・
・その時々のリーダー、フォロアーの姿勢を学ばせるる
・色々なリーダーを育てることで出来上がる。
多様な価値観を共感的に受容し得る場を創造することで、
進路意識の進展を導こう。
・一度内面化された問題に回答させ、それを言語化して定着させる
・ 敢えて進路希望の異なる生徒どうしを一つのグループにする。
・多様な価値観を共感的に受容し得る場を創造することで、
進路意識の進展を導こうとする。
「学級指導計画」が組織化されなければならない。
・「仲良しグループ」から「課題達成型グループ」へ
教育的機能を持った学習集団
※訓練された機能的な集団作りではない!
・話し合いにはトレーニングが必要(態度の育成・協同学習・目的別グループ)
話しを聴く、討議の仕方
・リーダー育成にも経験が必要
生活グループ
課題達成グループ
責任者としてのリーダー
ホームルーム運営の振興管理者としてのリーダー
・フォロアーの育成も重要
・進路学習を実践する。担任の育成やフォローが大切に。
進路相談
・進路相談は「1回で終了」する必要はない
・わからないことは「双方の宿題」にする。
・「うまくいく」ことばかりではないけれども
・「うまくいかなかった時の指導」が今後必要になってくる。
・特別支援ではなくそれが普通の指導になる。
・色々な人と高校生時代から触れ合っておく
・「生徒の発達の「支援」
・ホームルーム経営の充実を図る。→新指導要領に含まれてきた。
・「ホームルーム活動は、ホームルーム担任が指導する。」
と学習指導要領に書いてある。
・担任が最前線です。これからは「担任」のフォローが重要になる。
(その通り!)