Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

「非認知能力」を育む

「非認知能力」、例えば、忍耐力・自制心・回復力・自信・楽観性・共感性・コミュニケーション力、意欲といった見えない学力の獲得が「答えのない未来を切り拓く重要な力」として世界的に注目されている。

  これはビジネス界から注目されてきたもので、EQ(心の知能指数)、SQ(社会的知能)、Competence(何かを実現する能力・力量)など「社会情動的スキル」と呼ばれている。基礎学力の獲得や年収にプラスの効果を及ぼしているということが検証されている。

※ジェームス・ジョセフ・ヘックマン

 

 この客観テストでは点数化できない「非認知能力」の育成・獲得がズバリ私の手がけている「総学PBL」のねらいである。

 大学入試、奨学金応募、入学時の提出書類等においても、活動報告書、志望理由書の提出や、小論文・プレゼン・口頭試問・ディスカッションなどでこの力も測ろうというものが増えている。
 「総学PBL」のねらいは脳の働きで言うと、記憶・学習・言語の理解といった「側頭葉」だけでなく、思考や感情・創造性などを司る「前頭前野」への刺激だ。この「前頭前野」の成長は大人になってしまうと止まってしまうため、高校時代に刺激を与えておく必要がある。

 

振り返りを助ける「フィードバックレンジャーズ」

(オリジナルキャラクターも作成しました。)


 そのためには、「行動」と「フィードバック」が必要だ。

「自分が感じた事をメモする」→「自分の意図を示す」→「行動する」→「自分が相手に与えた影響を見る」→「相手から見た自分に対する認識をフィードバックしてもらう」→「自分の感じた事をもとに次のプランを練る」。

 このサイクルを二度廻すことで自分にとって必要な力を意識して行動パターンを変えるところまで繋げたいと考えている。