Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

「カリキュラム編成」

新しいカリキュラムの編成方法

 
「カリキュラム編成」とは

学校が豊かで確かな教育実践を行うために、
国の編成基準に従いながら創意工夫をして、
子供の心身の調和的発達をめざし、
学校及び地域の実態に応じて、
学校の教育目標、
履修原理、
指導内容、
指導方法、
評価方法、
授業時数等を構造的かつ具体的に明記した教育計画を継続的に作成すること。
 
・「意図」したもの、「実施」したもの、「達成」したもの、の3つがある。
 (IEA国際到達度評価協会)
 
・少し堅い話だが学校教育法で定められた「公教育」を行っている学校では、
 説明責任の果たせない教育効果が不明確なカリキュラムは導入できない。
 

だから、例えば、キャリア教育・アクティブラーニング・ICT等、新しい「もの」を正式に現場に入れるためには「カリキュラム編成」の技術と知識が必要となるのだ。

 
①時代に合ったカリキュラムとは?
 「総合学力モデル」(田中博之「子供の総合学力を育てる」等)
 に基づいたカリキュラム編成によると、
 教科学力だけで無く
 →現代社会をよりよくしていく「問題解決型学習」
・自己成長としての「社会的実践力」
・学習習慣や生活習慣
・知的好奇心
・学習規律など
 基礎的な態度や慣習を含む「学びの基礎力」を豊かに
 幅広くバランス良く育てる必要がある。
 
 各々の専門家が声高に自分の得意とする分野を持ち込もうとする中で
 「バランス」は大切
 ※バランスとは関心意欲態度・技能・思考判断表現・知識理解の多様な能力のバランスという意味や、習得・活用・探求さらに、知徳体、一斉、個別の教授方法、文字言語と音声言語、資料活用型と体験型などが挙げられるが、二項対立ではない思想を求めている。
 

②カリュキュラムを編成するのは誰か?
 今の主流の考え方は
 SBCD(School-Based Curriculum Development)
 学校を基盤とした開発・現場で開発するというもの
  M,スキルベック が1984年提唱
 →OECDのCERI→文部科学省→各校ミドルリーダーがリードすることに

 現場の教師が「カリキュラムのアクティブデザイナー」となるべきだ。
 
 
③最もその裁量を生かせるものは?
 
 学校のカリキュラム開発と編成の裁量を最大限に生かすことができるのは
  「総合的な学習」や「学級経営」だろう。
 
 
④どんな視点で計画を立てたら良いのか?
 
 単元レベルでのカリキュラム開発と年間指導計画の立案の連携
  実際の運用には
(スコープ(領域)とシークエンス(系統)の二軸を交差させたマトリックス
    +(年間計画+その一時間から見た中間的位置づけ)
       =見通し位置づけのようなものが必要
 
⑤どの様に導入するべきか?
 
 検証をしながら創り出す
 例えば
 
 R-PDCAモデルに基づくカリキュラム開発と編成を行う検証方法
  Research Plan Do Check Action で生徒・地域を中心に考える。
 年度当初の計画を全うするよりも実践しながら修正を加えていき年度末に完成する。
 
 PDCF(FeedBack)A等のサイクルも考えられる。
 
 
⑥「教科科目」の枠と「総学」のバランスは?
 
 分化と統合のバランスを図り教科横断的カリキュラム編成を行う
  教科や科目の細分化→
 コアカリキュラム・中心統合法→
「総合的な学習」と「細分化さ れた教科・領域」の「並立型」へ→
 新指導要領では「教科横断型」の必要性を指摘
 
 
⑦特に重視するべき視点は?
 
 学級力向上や言語活動の充実等の最新の教育課題を踏まえる。
 「言語活動の充実」「活用型の学習活動」→
 学級力・市民性(シィティズンシップ)・学習スキルに着目

 

・「カリキュラム編成」という用語は正式には存在していない

・「教育課程」=「カリキュラム」と言う言葉が使われる様になったのは戦後
・学校教育法施行規則改訂に則って昭和25年に使われる様になった。
 (それまでは「教科課程」)
・今は現場のミドルリーダーが「カリュキュラム」を創り出す時代
 実践しながら、紡ぎ出す。
 
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(↑本日は 部活動の山梨遠征でした )